構図とは、主役の撮りたいものを画面のどこにどのように配置するか・・・という画面構成のこと。同じ主役の被写体を撮るにしても、画面に対する主被写体の大きさ、背景や脇役の被写体との配置関係や面積比で写真を見る人の印象はグッと変わります。構図の基本を学び、素敵な写真を撮りましょう。
カメラの横位置、縦位置を使い分ける
デジタル一眼カメラを普通に構えた状態で撮影すると、横長の写真が撮れます。これが横位置です。そしてカメラを90度回転させて撮影すると、縦長の写真が撮れます。これが縦位置です。いつも同じような写真になってしまう・・・という方は、横位置で撮影していることが多いのでは? 思い切って縦位置で撮影してみましょう。カメラの向きを変えるだけで写真の印象はぐっと変わりますよ。
写真の縦横比(アスペクト比)は、長辺の要素が強調される効果があります。写真の縦横比が変わると同じ被写体でも写真を見た人の印象か変わるので、使用目的や伝えたいイメージ合わせて、横位置・縦位置を使い分けましょう。
横位置写真の特徴

縦位置写真の特徴

アスペクト比で変わる写真の印象
デジタル一眼カメラは、採用するイメージセンサーによって基本のアスペクト比(画面の縦横比)が変わります。キヤノン、ソニー、ニコン、リコー(ペンタックス)などのデジタル一眼カメラは、3:2のアスペクト比を基本としています。オリンパス、パナソニックなどのマイクロフォーサーズシステムのカメラは、4:3のアスペクト比が基本です。ただし、デジタル一眼カメラは画像をトリミングすることで、3:2、4:3はもちろん、16:9や1:1など、複数のアスペクト比を選ぶことができます。アスペクト比が変わると、同じ被写体でも視覚効果が変わってきます。ご自身のイメージに合わせてアスペクト比を選んでくださいね。
3:2

4:3

1:1

16:9

撮影:南都礼子・森村朋子 文:加藤マキ子(ツナ☆カメラ)