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撮影前の準備 ② バッテリー、記録メディア、視度調整、オートフォーカス、手ブレ補正機能

撮影前の準備

バッテリーを充電する

購入時のバッテリーはフル充電されていないことが多いです。最初に充電器で充電してから、カメラ本体にセットしましょう。充電の状態は液晶モニターで確認できます。デジタルカメラは電池がなければ動きません。日頃から撮影後は充電をする癖を付けておくと、旅行などの撮りたい時に途中でバッテリーが切れてしまった・・・という失敗が防げますよ。また、旅行に行く際は、充電アダプターや予備バッテリーを用意しておくと安心です。

カメラ本体にバッテリーを入れる時は、必ず電源ボタンをOFFにしてから行いましょう。予備バッテリーもあると安心です。

記録メディアを入れる

記録メディアがないと撮影画像が保存できません。記録メディアはデジタルカメラの必須アイテムですが、カメラには同梱されていません。持っていない時はカメラと一緒に購入しましょう。記録メディアの種類は、CFカードSD(SDHC、SDXC)カードmicroSDカードなどがあり、カメラによって記録メディアが異なります。購入する際は、使用する記録メディアの種類を確認しておきましょう。

また、今のデジタル一眼カメラは画素数が大きいので2 GBや4 GBのような昔の記録メディアでは容量が少なく、すぐにメモリーがいっぱいになってしまいます。32 GBや64GBくらいのものを選ぶとちょうどよいかと思います。容量が大きすぎるものを使うと便利ですが、記録メディアをなくしたり、壊れた時に撮影画像がすべてなくなってしまうリスクがあるということも覚えておいてくださいね。

左がCFカード、右がSDカードです。記録を出し入れする時は、必ず電源ボタンをOFFにしてから行いましょう。
記録メディアはプロテクト機能が付いているものがあり、ロックがかかっていると画像が保存できません。
記録メディアを抜き差しする拍子にロックがかかることがあります。「記録できません」というメッセージが出た時は、プロテクトがかかっていないか確認しましょう。

記録メディアを選ぶポイント

容量だけでなく、転送速度とスピードクラスもチェックしましょう。

転送速度
メディアにデータを書き込む速さのこと。数字が大きいほど、連写枚数が増えたり、パソコンの転送速度が速くなります。連写撮影や動画撮影する人は数値が大きいものを選びましょう。

容量
メモリーカードの容量です。容量が大きいほど静止画の記録枚数や、動画撮影時間が多くなります。32GB~64GBくらいが使いやすい容量だと思います。

スピードクラス
動画撮影時に記録メディアに途切れることなく録画される最低転送速度のこと。フルHD動画を撮るなら、CLASS10以上あると安心です。

ファインダーの視度を調整する

デジタル一眼レフや一部のミラーレス一眼には、ファインダーという被写体を見るための覗き窓があります。ファインダーの横には撮影する人の視力に合わせて、ファインダーの度数を調節するダイヤルが付いています。ファインダーを覗いた時、ぼやけて見える時はこのダイヤルを回して視度を調節しましょう。視度が合っているかどうかは、ファインダー内の数値がハッキリ見えるかどうかで判断します。

視度が合っている状態

ファインダーを覗くと、被写体やファインダー内の数値がハッキリ見えます。

視度が合っていない状態

視度調整
被写体やファインダー内の数値がぼけて見えます。数値を見ながら視度調節ダイヤルを回して、調節します。

オートフォーカスと手ブレ補正をONにする

普通に撮影するなら、オートフォーカスと手ブレ補正はONにします。スイッチはレンズ側に付いている機種と、ボディ側に付いている機種があります。

ピントが合わせにくい時や、マクロ撮影のようにピント合わせがシビアな時はマニュアルフォーカスにします。また、手ブレ補正機能は、三脚撮影を行う時はOFFにしておいた方が誤作動の心配がありません。

 

撮影準備がほとんどできました。それではカメラの電源を入れてみましょう。次回は一番最初に行うカメラの設定項目をご紹介します。

撮影:南都礼子 文:加藤マキ子(ツナ☆カメラ)