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フォトスタイリストヤノミサエ さんインタビュー

フォトスタイリングには、「フォトスタイリスト1級・インストラクター養成講座」があり、フォトスタイリスト・インストラクターとして活動することができます。鎌倉と大阪でフォトスタイリング教室を主宰するヤノミサエさんは、8年間でのべ2000人以上の受講生を教えてきました。フォトスタイリスト・インストラクターという仕事の魅力について伺いました

◆簡単にご自身のプロフィールを教えてください。

フォトスタイリストのヤノミサエです。大阪生まれ・大阪育ちですが、2017年の春、仕事の都合で猫4匹と鎌倉に引っ越してきました。現在は大阪と鎌倉を行き来しながら、写真がうまく撮れなくて困っている女性たちに、フォトスタイリング講座やスマホ講座、自宅で学べるオンライン講座を開催しています。

また、暮らしの提案やレポート、猫との暮らしについても発信しています。昨年は書籍化プロジェクトのサポートで初の自著『猫がよろこぶインテリア』を出版することができ、ありがたいことに重版出来! おかげさまで今年はシリーズ第2弾の『猫がよろこぶ 掃除・片づけ』も出版することができました。

◆現在の生活をはじめる前は、どのような職業をしていましたか?

服飾専門学校を卒業後、関西のアパレルメーカー数社で、企画デザイナーをしていました。海外へ市場リサーチに行かせてもらうなど充実していましたが、あまりに仕事がハードなため30歳を前に退職。その後、知り合いの会社のWEBショップを手伝っていたのですが、それがいつしか仕事になりました。

商品の仕入れから、撮影・ページ作成、お客様とのやり取り、出荷までをすべて担当。商品企画から販売までを経験できたことは、今でもすごく役に立っています。

フォトスタイリングを学び始めて1年が経つころ、講師資格が取れるインストラクターコースが誕生しました。当時は教えることを仕事にしようとは考えていなかったので、流れでなんとなく取得しました(笑) でもせっかく資格を取ったんだし…と、体験レッスンから始めてみたところ、ちょこちょこお申し込みがありましてWEBショップの仕事を辞めて、インストラクター業1本で行こうと決めました。

でも、最初の1年弱位はWEBショップの仕事も平行でやっていました。いきなり教室運営1本に絞ったわけではないです。

◆フォトスタイリングを習う前の写真歴は?

写真歴なんて全くないです! ホームページやブログは、わりと早い時期からやっていたのですが、そこで使う写真もコンパクトで撮っていて、フォトショップで加工して使っていました。フィルムの一眼レフを買ったことがあるのですが、ほとんど使わずオークションで売りました。カメラスキルは全くなくって、本当に素人レベルでした。

◆Photoshopはどこで覚えましたか?

アパレルメーカーにいた時に覚えました。最初に入社した会社が倒産した時の失業保険でMacを買ったんです(笑) 商品の提案マップや資料、工場に出す縫製指示書、プリントや刺繍の柄、配色など、イラストレーターとフォトショップを使って作っていました。仕事に使う部分だけを自己流で覚えたので、グラフィックデザイナーさんレベルでは使えません。

◆フォトスタイリングを学んで良かったと思うことは?

私の場合は、商品写真が変わったことで売り上げが変わったので、フォトスタイリングを学んだことでの変化は分かりやすかったです。素敵な写真が撮れるということで、雑誌関係に掲載されることも多かったですし。

また、インストラクター資格を取ったことで、自宅に居ながら仕事ができる「インストラクター業」を始めることもできました。当時は猫に発作が起きていて、お世話が大変な時期だったので、家に居ながら仕事ができて、猫のお世話もできるというのは、本当にありがたかったです。

そして、これはフォトスタイリングの最大の特徴なのですが、「企画を考える」「情報の発信をする」という事も講座の中で学ぶことができますので、ライターでもエッセイストでもない私が、猫との暮らしに関する本を出版することもできました。

◆フォトスタイリングの教室を始める時、どのような準備が必要でしたか?

大阪では、自宅で講座を開催しています。そのため日常の生活感をできるだけ排除するようにしました。とはいえ、いきなりお金をかけてリフォームをすることができないので、壁に漆喰を塗ったり、壁紙を張り替えてみたり、床を古材風にしてみたり、少しずつ、自分ができるところから始めました。今は素人でも扱える便利なDIYアイテムも多いので助かります。

◆今までどのくらいの人数を教えていますか?

のべですが、2000人以上の方が来てくださいました。受講後、クリエイティブ研究科に在籍して学び続けている方もたくさんいます。もう長いお付き合いになるので、受講生さんというよりも、お仲間という感覚ですね。書籍化プロジェクトで夢を実現した、たかはしようこ さんもうちの教室を受講していただきました。

大阪にいた頃は、月に12~15日くらいは講座をやっていましたが、今はそこまで講座を開けていません。大阪と鎌倉を行ったり来たりしているし、ありがたいことに講座以外のお仕事も増えてきました。

◆フォトスタイリングは講座を受講後、専用フォーラムでスタイリング作品の添削が受けられます。ヤノさんはフォーラムの添削も担当していましたが、フォーラムのメリットを教えてください

準1級アドバンス講座のフォーラムに投稿される作品を5年間、担当していました。講座ではたくさんの法則やコツをお伝えしていますが、実際には自分で考えて、スタイリングを作って、撮影して、と手を動かしてなんぼ。フォーラムという場所を利用して宿題のスタイリングを作ることで、自分の使えるスキルとしてフォトスタイリングを身につけることができます。

フォーラムは自分の作品だけでなく、ほかの受講生さんが提出したスタイリングや添削講師とのやり取りを見ることもできます。人が添削を受けている内容を見ることは、ものすごい情報量になるんですよ。

「なぜこのスタイリングがダメだったのか」「どのように直したらいいのか」とフォーラム担当インストラクターが的確にアドバイスをするので、それを見ているだけで知らず知らずのうちに頭の中にインプットされ、格段にレベルアップしていきます。

宿題で課題を作り、添削され、再提出するという流れがあるからこそ、みなさん確実に上達していきますね。5年間、みなさんの成長を見てきたからこそ、フォーラムの重要性は感じています。

◆フォトスタイリングを伝える時、大切にしていることは? また、どんな時にフォトスタイリングを伝えることに喜びを感じますか?

私の教室は少人数での開催ですので、できるだけ受講生さんのやってらっしゃることに沿うようなアドバイスを入れるようにしています。私だったらそういうアドバイスがあったら嬉しいので。

受講生さんたちから、「メディアに掲載された」「売り上げが上がった」「ブログのアクセス数が増えた」など、嬉しい報告があった時は、フォトスタイリングをお伝えして良かったなと感じます。私の講座には、それを目指してフォトスタイリングを受講される方も多いです。

◆フォトスタイリングの魅力とは?

ただの写真教室ではないところ…でしょうか。カメラのボタンの押し方や操作方法を知っただけでは、素敵な写真って撮れません。どんな人に、どんな商品を、どんな風に見てもらって、どうなってほしいのか? そんなことを考えて、アイテムを選んで、スタイリングすることで、相手に伝わる写真になります。ここを教えてもらえるのが、フォトスタイリングなんです。これは写真だけではなく、人生においても同じように使っていくことができます。私は、フォトスタイリングはブランディングツールだと思って使っています。

◆「センスに自信がない」という人でも、素敵な写真が撮れるようになりますか?

大丈夫です! なぜかというと、フォトスタイリングはセンスだけで乗り切るものではないからです。料理にレシピ本がるように、フォトスタイリングにも「法則」があります。その「法則」を知ってしまえば、あっという間です。フォトスタイリングは経験者向けのカリキュラムではなく、一般のはじめてさんが学んでいただけるようカリキュラムを作っていますので、安心してください。

◆フォトスタイングを学びたいと考えている人へ向けてひと言お願いします。

学べるうちに、とっとと早く学んだ方がいいです! 早くに学んで自分のスキルとして取得しておくことで、今後の自分の可能性も大きく広がりますから。

それに、女性って自分が動けても、家族の事情で動けなくなる時期も出てきますよね。家族が急に介護が必要な生活になるかもしれないし、もしかすると自分の病気や更年期かもしれないし。そんなことを考えたら、意欲があって動けるときに学んでおくのがいちばんです!

◆ありがとうございました

<プロフィール>

ヤノミサエ

猫4匹と暮らすフォトスタイリスト。読者数13万人越えの人気ブログ「インテリアと暮らしのヒント」のメンバー。企業へのスタイリング提供や、コンテンツの提供、暮らしにまつわる提案などを発信しながら、フォトスタイリストとして大阪・鎌倉でフォトスタイリングにまつわる各種講座を開講。自由が丘スタジオ本部講師も務める。フォトスタイリストとして活動しながら、ライフワークでもある猫との暮らしについて研究&発信中。著書に『猫がよろこぶインテリア(タツミムック)』『猫がよろこぶ掃除&片づけ(タツミムック)』がある。

ブログ:ヤノミサエ大阪・鎌倉フォトスタイリング教室

ブログ:ねこインテリアBOOK

HP:ヤノミサエ フォトスタイリング写真教室

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