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構図の基本④ 構図の要素

写真は10人いれば10通りの撮り方があるので、写真の撮り方に正解はありません。しかし、多くの人が美しい・バランスが良いと感じる写真には共通の法則がありします。それが構図の基本パターンなのです。構図の基本パターンは、ただパターンのガイド上に被写体を並べればいいと思われがちですが、画面内の中にあるラインの要素被写体の向き面積比も構図のパターンに当てはめることができます。

ラインの要素

画面内にある被写体の輪郭線、垂直線や水平線、パースを感じる線などのラインの要素に注目してみましょう。ラインの要素を構図の基本パターンのガイドに当てはめるとバランス良くまとまります。

被写体の向き

人間の目は、被写体の向いている方向や進行方向、暗い場所から明るい場所へ、手前から奥へと、視線が誘導される性質があります。被写体の向きを意識して、余白を作ったり、構図の基本パターンに当てはめるとバランス良くまとまります。

面積比

花畑や海などは色の面として捉えることができ、その境界線で画面を区切ることができます。面と面の境界線を、構図の基本パターンのガイドに当てはめるとバランス良くまとまります。

 

ここまでたくさん構図の話をしてきましたが、構図の基本パターンはあくまで目安であり、きちんと当てはめなければいけないものではありません。それよりも写真を見て気持ちが良いか? がいちばん大切です。写真を集中して撮っていると、冷静に自分の写真が見られなくなります。時々、深呼吸をして客観的に自分の写真を見て、気持ちよいかどうかを確認してあげる癖をつけると、写真はきっと上達しますよ。

撮影:南都礼子、加藤マキ子 文:加藤マキ子(ツナ☆カメラ)